わしのlog

プログラミングとかバイクとか。

私が東京から岡山に移住(リターン)した理由

はじめに

だいきちです。
ふと思い立って書いてみようと思いました。
私が新社会人として東京に就職したのが約3年前。
そこから1年半ほど東京で働きました。
諸事情もあり、地元である岡山に転職を決め、リターンしてきました。
(詳細は後述)
そこで、2つの環境の違い等をまとめてみようと思ったわけです。
都会から地方への移住を検討している方の参考にでもなればいいかなと思います。

退職理由

1. 急激に増えた残業

IT業界に就職した方は何回か経験したかもしれません。
とはいえ、最近は働き方改革なんかもあり、だいぶ少なくなっているようには思います。
前の職場の方達は「俺が若かった頃はfuga時間~」みたいな感じで自慢をしていました。
生産効率が悪いのか、それとも残らざるをえない状況だったのかは今でもわかりません。
ですが、私が思うにきっとそれはマネジメントがうまくいってなかっただけではないかと思います。

残業が増えるまでの道のり

4月に新入社員として、東京にある某会社に就職しました。
まずは4月より3ヶ月の研修期間に入りました(座学と実際にコードを書いて動かすのがメイン)
最初の内はなにもかもが楽しくて、家に帰ってもコードを書いたり
他の同期とSkypeで通話しながら、研修内容でわからない箇所を教えたりしていました。

研修期間も終わり、先輩が一人私について実践的な業務に入りました。
(俗にいうOJT)
この頃も特に変わりなく、フレームワークの扱い方や、Gitを使ったバージョン管理
フロントエンドの基礎知識等を勉強していきました。
余談ですが、この時に教わった先輩社員は師匠とも呼べる人になりました。
今でもちょくちょく交流があります。

ほどなくして冬。
業務に慣れてきた頃、事態が一変します。
先程の先輩1名 + 私を含めた新人2名構成でのシステム開発が始まりました。
当初提示されていた規模では、遂行できそうなジョブでした。
...そう、当初提示されていた規模では。

日を増す毎に変更される仕様
言った言わない問題
翌日になると知らない間に仕様が変わっている
開発メンバーが矢面に立たされ、なぜか怒られる

端的に言って地獄でした。
月にhogefuga(伏せておきます)時間残業、
毎日終電、土日なんてあったもんじゃない生活を送っていました。
「何が目的で仕事をしているんだろう」
「仕様通りに上げたのになんで怒られるんだろう」
「ユーザは結局何が実現したいんだろう」
なんてことを考えながら、軽度の不眠症になったり、
ボーッとして考えがまとまらない日々が続きました。
髪は伸びに伸びましたし、体重は食べてるのに減りました。
この頃は空元気?みたいなもので、テンションの上下が激しかったのも覚えています。

と、まぁこんな感じでみるみる体調を崩し
プロジェクトが完了したその日にインフルエンザにかかり、自宅療養していました。
ここでもう8割くらい地元(岡山)に帰りたくなっていました。

2. 人生設計

~年間は東京にいる
東京なら最先端の技術が学べる
就職先に困らない

今思うとだいぶボヤ~っとした理由で東京へ行くことを決めて
漠然と仕事を行っていたと思います。
残業を終えて、ふと自分の人生設計を見直して見た時
果たしてこのまま東京にいるのが正解なのかわからなくなりました。

自発的に勉強し続ければ場所なんて関係ないのではないか
地元で休日にぶらりと車・バイクで遠出するのもいいじゃないか
本当にやりたいことが実現できているんだろうか
とはいえ地方にはマトモな就職先なんてないのではないか

葛藤しましたが、自分で考える地元リターンのメリットが、
東京に住み続けることのメリットを凌駕しました。
結果、地元にこうして帰ってきたわけです。

地方と東京の違い

ここまでは暗い話でしたがここからは
個人的に感じた東京と地方のメリットを挙げてみようと思います。

東京

  • 勉強会が多い
    IT業界の方達は散々見てきてると思いますが、勉強会の開催頻度に関してはダンチですね。
    岡山では月平均3〜4回くらい勉強会があればいいほうなレベルだと思います。
    私も岡山・岡山近隣(四国や中国地方)等で、参加したい勉強会があればちょくちょく
    参加していますが、東京の開催頻度に比べるとやはり見劣りします。
  • 技術的に目新しいものを使える可能性が高い 仕事の量が地方とは比べ物にならないです。
    ただしその分、競争率も高いのでしょうが…
    母数がでかいぶん、レガシーな技術より新し目な技術で開発する仕事が多く存在するので
    エンジニアとしては刺激を受けると思います。
    最近はスタートアップなんかも多いですし。
  • 師匠と呼べる先輩ができやすい
    人が一極集中している為、優秀な人材が会社内に所属している可能性が高いです。
    先程書きましたが、私も以前の会社で師匠と呼べる人を見つけました。
    今の私があるのは師匠のおかげだと今でも思っています。
    特に新技術を追っていこうというメンタルの面で。
  • 外食に困らない
    私は郊外に住んでいたのですが、それでも駅周辺や
    自宅近くにも店がたくさんあり、自炊するのが面倒くさい時は助かっていました。
    美味しいお店も多かったですね。
  • イベント事にすぐ参加できる
    勉強会の件ともかぶりますが、大型イベント等も頻繁に開催されているイメージです。
    特に音楽フェスなんかは私も好きで、交通費がかからないのが大きなメリットでした。

地方(岡山)

  • 安住の地
    地元である岡山。
    帰ってきて一番に感じたのは「安心できる」でした。
    具体的に何が、と言われると難しいのですが
    気候や雰囲気、人柄等自分にとってはこれ以上ない環境です。
    電車も満員じゃないのが本当に助かります。
    あの満員電車に乗っているだけで気が滅入るところもありますからね・・・。
  • 家賃が安い
    私は帰って早々に実家で数ヶ月暮らしていたのですが
    その後賃貸に転居しました。
    その際、賃貸仲介業者の方とアパートを見たりしていたのですが
    想像通り驚くほど家賃相場が安い。
    固定費で出ていくお金が少ないのは、家計的にもかなりのメリットです。
    東京で1Kに払っていた家賃で新築1LDK以上の物件に住めるのは嬉しいですね。
  • 車・バイク
    これはだいぶ私事ですが、私は乗り物がとても好きです。
    バイクは基本自分で整備しますし、車も整備できる箇所は自分でします。
    東京だとこの整備の「場所」が確保し辛いんですよねぇ・・・。
    さらに駐車料金も恐ろしい程取られるので、どうも現実的ではありませんでした。
  • 気心の知れた仲間がいる
    地元の友人です。
    確かに東京でも同期や友人はできましたが、腹を割って話せるのは数人でした。
    自分の相談を聞いてもらう上で、ごちゃごちゃ考えなくていいのは精神的にも良かったです。
  • メシがうまい
    好みの問題ですが、関東圏のうどんの出汁の味が口に合いませんでした。
    コンビニでどん兵衛を買うと辛いものが・・・。
    ならAm○zonなりで買えっていう話なんですが。


まとめ

ざっと見返してみると大したメリットは無いように見えますね・・・。
ですが、私の中では大きなメリットだらけでした。
特に環境が、落ち着ける環境に変わったというのは精神面でとても良いことでした。
環境が変わるだけで日々の勉強や仕事へのモチベーションが驚くほど違う
というのは、上京→地元へリターンしてみないとわからないことでした。
結果として、リターンは正解だったと思います。
あのまま残っていたら今の自分があるかはわかりません。
この記事を読んだ方も今一度人生や環境について考えてみてはいかがでしょうか。


現場からは以上です。