わしのlog

プログラミングとかバイクとか。

KAWASAKI-KH90を譲り受けた話と修理した話

はじめに

去年3月あたりに友人よりKAWASAKIのKH90を譲り受けました。
70年代の車両ともなるともちろん純正部品も出てきません。
更に追い討ちをかけるように、不人気車種なのかネット上にも情報があまり無く。
消耗部品など他車種流用した箇所もある為、備忘録的に残しておこうと思います。
少しでも他のKH90オーナーさんの参考になることを祈って。

入手時の状態


みづらいですが全体的に錆びてます。
ダストシール割れ、ブレーキスカスカ、タイヤパンク、ホイール穴あき...etc
こんな状況でしたが、エンジンは生きているようで数回キックでかかりました。

タンク

外装はサビが全体的にあり、かなりヤレてるように見えます。
が、中はサビ一つ無くきれいでした。
よって、タンクはヤレをそのまま味として残すことにしました。

フロントフォーク

まず、ダストシールとフォークオイルシールの純正品が出るか調べてみました。
結果、廃盤で出てこないみたいでした(番号の変更もなし)
このままではどうにもならないので、ダストシールとオイルシールの内外径を測り
他社種で似たものを流用することとしました。

内径を測る

測った結果、内径約27mmで厚み約11mmでした。
ここから大体同じっぽい車種を探し、AR80のフォークオイルシールが適合しそうなことがわかりました。
AR80のオイルシールとダストシール(カバー)セットは某オークションにて出品されていた為、早速購入。
到着後、組み付けてみたのですがダストシールの径だけ合わない・・・。
仕方なく、ダストシールの方だけフォークブーツを使用しました。

フォークオイルについては規定量についての情報がどこにも載っておらず
どうしようも無いので他KH90オーナーの記事を参考にして
「フォークをストロークさせてスプリングが頭から出てくるあたり」を油面としました。
これにてフロントフォークのOHは終了。

ステムまわり

試走した際にガタつきがあった為、ステムベアリングの交換を行いました。
最近のバイクと違い、ボールレースだったのでこんな感じで純正部品が大量に届きました。

大量の純正部品
ボール一個ずつパッキングされてて地獄でした・・・。

ホイール

こちらは純正部品が出た為、特に問題なく修理できました。

サビサビホイール

と、思いきやフロントホイール側に錆による腐食を発見。
穴が大きく、チューブに刺さって穴が空きそうだった為、純正部品を探しました。
が、当たり前のように出ず。
仕方が無いので表記されているホイールサイズで検索をかけ、合うものを探しました。
サイズは18*1.60 36H で、CB400Fのホイールが合うみたいだったので注文。
ドキドキしながら組んでみましたが、どうやら適合したようです。
タイヤ周り修理はこれにて終了。

ブレーキ周り


まず、リアブレーキは謎のボルトにてチューブにそのまま蓋がされていました。
(リアブレーキ効かない状態だったと推測しますが、大丈夫なのか・・・?)
とりあえず合うタンクも無いので、デイトナのマスター用小型タンクを注文し、取り付け。
リアのブレーキホースも詰まりが心配だったので、長さを計測して、汎用品(500mm)を使用。

フロントブレーキマスター

フロントブレーキですが、マスターに異種のものが使用されていました。
このまま使おうかと思っていましたが、レバー折れがあった為、こちらも汎用品を購入して使用しました。
ちなみにピストン径1/2(12.7mm)を使用しました。
マスターだけ無駄にピカピカ
KH90は
マスター => ホース => ブレーキスイッチ => ホース => ブレーキ
のような構造になっている為
ブレーキホースを2つ入手する必要がありました。
それぞれ450mm, 350mmのラバーホースを注文し、取り付け。
ブレーキパッドの方はまだ使えそうだったのでそのまま取り付けました。

(新品出るっぽいけど結構高かった)

テールランプ

テールランプは前オーナーが一度コカして割れたみたいです。
プラリペア」という商品を使って欠けを修理してみたんですが、あまり綺麗に直らない・・・。

なんとか補修しようと試みるが…

もう諦めてそのまま乗るつもりでした。
が、諦めずに検索をかけたところ、純正部品で出るようだったので購入。
(ありがとうモ○タロウ)
新品のテールランプ
ただし、テールランプの取付クッションとなるゴム部品は純正部品が出ませんでした。
ここだけなぜ・・・w
また、取付用の特殊な長いプラスねじも出ませんでした。
なので片側止め。

サイドカバー

サイドカバーについては相応のヤレがありましたが、これはこのまま味として残すことにしました。
ただ、取付の受け側のグロメット(ゴムのガタツキ防止部品)がボロボロだったので、新品に交換。
ここも純正部品が出るようです。

配線関係

前オーナーの時にいじったのか、ギボシ端子まみれでした。
また、収まりが悪くあちらこちらから配線が出ていたり、ショートしてそうな箇所があったので
一度バラシて綺麗に収まるように加工しました。
サービスマニュアルがどこを探しても出てこないので、配線図を乗せてくれているサイトを探しだし
拡大して見ながら、マーキングしてなんとかやり遂げました(画像の解像度が低くて本当に苦労した)

やらないよりはマシ程度のマーキング

完成

他にも整備したところはあるんですが、画像取り忘れ等で割愛します。
こんな感じになりました。
この状態で香川でツーリングしてきましたが、特に問題なさそうです。
山道もグングン登って調子よさげです。 乗った感じとしてはリアサスのふわふわ具合が少し気になります。
径や長さを図って、合いそうなものを見つけ次第入れ替えようと思っています。

終わりに

プチリフレッシュしていく中で思いましたが、日本車は本当に部品出ないですね。
(人気車種除く)
アメ車なんて今でもOEMモノが出てくるのに・・・。
と、いうのも4輪の話なので2輪は同じようなものなのかもしれませんが。
なにはともあれ、汎用品など駆使してなんとか走れるようにはなったので
これからも大切に乗っていきたいと思います。
貴重な2スト、エンジンがいつまでもつか不安ですが・・・。